私の視点で感じたデザインの良いもの、造りの良いもの、ストーリーのあるプロダクト、魅力ある人物等を新旧、国籍問わず書き連ねてます。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
ドイツの工業デザイナー、Dieter Rams(ディーター・ラムス)をご存知でしょうか?
彼は、ドイツの家電メーカーBRAUN(ブラウン社)に所属し、500点以上の革新的なプロダクツ・デザインを手がけた人物。
ブラウンといえば日本では電気シェーバーメーカーのようなイメージを持つ人も多いが、実はアップルのようにデザイン主導型の企業なのである。
ラムスは1955年から1995年までブラウンのデザイン部門に在籍してデザインチームを率い、"Less but better"をスローガンに、機能と美の融合した家電製品を生み出した。 中でも現代のデザイナーで彼の影響を色濃く受けているのが、アップルでiMacやiPodのデザインを手がけたデザイナー、Jonathan Ive(ジョナサン・アイヴ)。
iPodとポケットラジオ「T3」、G5とラジオ「T1000」などは、類似点が指摘されるほど。
他にもジャスパー・モリソン、セバスチャン・コンラン、日本でも無印良品、深澤直人など、現代で活躍するプロダクツ・デザイナーたちがラムス氏の影響を公言している。
ここに、彼が掲げる良いデザインのテーゼ「デザイン10か条」を紹介します。
ーーーー良いデザインの10か条ーーーー
1.革新的であること
2.実用的であること
3.美的で感性的であること
4.製品の理解を助けること
5.謙虚であること
6.誠実であること
7.長持ちすること
8.細部にいたるまで一貫していること
9.環境に配慮していること
10.出来る限り抑えられたデザインであること
Read more at: Appleのデザインにも多大な影響を与えたプロダクト・デザイナー、ディーター・ラムスに迫る http://white-screen.jp/?p=2699
「
昔は会社の数も少なかったけれど、現在はデザイン・プロダクツの質においてはよりひどくなっていると感じることがあります。
それは、製品を作る会社がデザインの重要さを真剣に受け止めていないからです。美しいものを作るためには、グラフィック・デザインにしても、建築にしても、統一性を持たせなければなりません。
良いものがあれば、人間の生活はより良くなります。日本の町並みはかなり混乱しているように見受けられますが、本来日本には手工業の製品や日本庭園など、素晴らしいデザインを持っていたはず。
教育は、若い年齢の頃から始めたほうが効果的です。
将来のために、人間がまともに暮らせる世界を次の世代のために作ってあげなくては」と語る。
ラムス氏のデザインのキーワードになった言葉「リヒテン」には、制御する、秩序立てる、混乱した状態を取り戻す、解明する、明るくするということのほかに、シンプルにする、それから推し進めるという意味もある。
ラムス氏は、「世の中の複雑なものはシンプルになるべきである」と前置きし、本当に良いデザインとは何かを考える時に、インスピレーションを与えてくれる言葉を語った。
ーーーーそれがこの13個の言葉たちーーーー
1.簡単なことは複雑より素晴らしい。
2.秩序立っている状態はそうでないものより素晴らしい。
3.静かな声のほうがうるさい声より素晴らしい。
4.目立たないことのほうが目立つことより素晴らしい。
5.小さいものは大きいものよりいい。
6.色が無いことは、色がありすぎるよりもいい。
7.軽いほうが重いよりいい。
8.繊細なほうが粗雑なものよりもいい。
9.バランスの取れた状態のほうが極端な状態よりいい。
10.持続性のほうが変化することよりもいい。
11.簡潔なほうが複雑な状態より素晴らしい。
12.ニュートラルなほうが攻撃性のある状態よりいい。
13.近くにあるほうが近くにないものよりもいい。